住宅の新築やリフォームを思い立って、誰かに相談しようとします。身近に相談できる人がいればよいのですが、そうでない人が多いのが現実だと思います。
 展示場や内覧会を訪れて業者を決めたものの、後になって
「こんなはずではなかった」
という声をよく耳にしてきました。この現実を何とかしたい、との思いで2000年に中部電力の従業員だった馬渕裕嘉志さんが社内ベンチャーで立ち上げられたのが「リブネット」。その後、8年間で400件の住宅プロデュース実績を積まれ、この春中部電力の資本から離れ、リブネットプラスを開業されています。「リブネット」の成功以降、各地に住まいのコンシェルジュやプロデューサー、住生活エージェントなど同様のビジネスが各地で生まれています。また、家造りセミナーというイベントも開催されています。

 さて、これらのサービスを受ける際に気をつけて欲しいこと、それは運営されている母体の事業が何かということです。
 たとえば、林業組合や材木店がアドバイスする場合
「地元の木を使って欲しい」
という気持ちが入り、地産地消を強く訴えることになります。地元の杉の木を使って仕事をする業者さんが良い建築家ということにもつながります。
 こうしたアドバイザーの心理を考えて意見を受け止めるとさらに良い業者さんに巡り会えるのではと考えます。