フラット35の次はフラット50といった具合に、景気対策と共に長期化される、住宅ローンの返済年数。
「本当に返せるの?」
と心配させられてしまいます。とはいえ、否定ばかりしていては、仕事にならないのも現実です。
 ということで、住宅ローンに加えてよい金額と加えたくない金額を紹介してみます。

住宅ローンに加えて良いもの
 第一には、土地です。住宅ローンで周囲に見合った価格で購入できる土地なら、積極的にローンを組んでよいと考えます。
 次に、土壌の改良工事や基礎工事です。これも、長く使えるものですから、ローンで払って良いと考えます。
 次に構造軸組ですが、これもおおむねローンで払って良いでしょう。長期ローンが組める工法は、比較的長寿命住宅と考えられます。
 断熱工事はどうでしょう。グラスウールはNGですね。でも、セルロースファイバーは、OKと言えそうですね。

では、住宅ローンに組み込ませたくない部位はなんでしょう?
 まずは、照明やカーテンといった気分によって取り替えたいものです。こういうものはローンの期間中、使い続けると考えることは、生活が質的に豊かになるとは言いにくいです。
 次に、トイレ、洗面、お風呂、そしてキッチンといった水廻りの商品です。
「エ!」
と驚かれるかもしれません。しかし、こうした商品は10年すぎれば故障も多くなり、メンテナンス費用もかかります。それに、
 15年前、キッチンのコンロにIHコンロを用いたご家庭がどれくらいありましたか?
 35年前に、天板に組み込まれたガスレンジが設置されたご家庭がどれだけありましたか?
 15年後に、当たり前のように使われている設備は、当時はまだほとんどの人が知らない、珍しい商品なのです。

 15年前に、エコキュートを設置した家庭がありましたか?
 30年前に、ウォッシュレッドを備えた便器の家庭がどれだけありましたか?
 このように設備は耐久財ではなく、常に進化する消費財なのです。豊かな生活を考えると、こうした設備をローンに組み込むことはお薦めできません。周りに普及したときに、同じようにリフォームする、こうした環境を整えたいものが、設備商品だと考えます。