今週月曜日の新聞やニュースで取り上げられていた話題が
「住宅ローンの返済が滞っている」
ことです。景気低迷でボーナスも大きく目減りする時代の象徴ともいえる出来事です。
 さて、10月にも話題にしましたがサブプライムは別として、アメリカの住宅ローンは「ノンリコースローン」が中心になっています。この場合、住宅ローンを支払う(通常)家主さんは、ローンを返済出来なくなったときに、住宅を手放すことで住宅ローンから解放されます。
 一方、日本の住宅ローンの場合、そのほとんどが「リコースローン」になっています。つまり、ローンの支払いが滞って、住宅の「差し押さえ」になっても、住宅ローンから解放されることはありません。(バブル崩壊後の日本の場合、一度住んだ住宅の価値が上がることはほとんど無いためでもあります。)
 つまり、日本において住宅ローンの担保となるのは、ローンを借り入れたあなたご自身でしかないのです。住生活エージェントの馬渕裕嘉志さんは、
「お施主様は、自分の命を担保にして住宅を手に入れようとされます。作り手である人たちはそのことを、もっと真剣に考えて取り組まなければならない」
と話されていました。私たち業者もお施主さんの幸せを願う提案をすると共に、お施主さんご自身もこの現実を真剣に考えて、住宅ローンは慎重に選ぶ必要があると考えます。