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 11月の新築住宅着工戸数は前年同月比6.8%増と6ヶ月連続でプラスになったという記事が、昨日の日経新聞に掲載されていました。とはいえ、市場は5年前の3割減少とのことです。それでも、建材価格は合板が年初比26%上昇したり、柱用の丸太やグラスウール断熱材は夏に比べて1割強上昇しているそうです。
 特に、エコポイントで需要が急増しているというグラスウール断熱材は、商品の欠品が続いており、待ちきれない業者が、予定していた商品よりグレードの高い吹きつけの断熱材やセルロースファイバーの断熱材の採用も広がっています。高性能の断熱材が採用されることは望ましいことなのですが、その施工品質の水準低下が懸念されます。
 ところで、住宅の建築中の検査は「基礎配筋の検査」「上棟後の中間(金物)検査」「最終工程での完了検査」が一般に行われます。言い換えると、外装版の下地の雨漏り対策や断熱材とサッシの施工状況の検査、内装材の下地検査なんてありません。
 すべての元請け業者に仕える施工者が、その商品の正しい目的、正しい施工法を理解していればよいのですが、残念ながらその領域にはほど遠い方々もいらっしゃいます。こうした、施工に対する疑問点は仕上げ材を貼る前に指摘して、ただしておく必要があります。
 耐震偽装のお話が、「のど元過ぎれば」とか、「耐震は耐震」と考えるのではなく、どこの現場でも起こることとして、チェックをしていく必要があるでしょう。