前回から記事の掲載まで時間をおいてしまいましたが、話題は前回の続きです。
 家庭での電力エネルギー使用を減らすには、「給湯」「暖房」という部分を、電力以外のエネルギーを利用することが必要になってきます。
 電気事業連合会が作成したサイトに「家庭部門用途別エネルギー消費量」というグラフが掲載されています。一見すると、電気エネルギーが消費されている割合に見えますが、ほかのデータと対比しながら見ていくと、「ガス」「灯油」などの、電気以外のエネルギーも含めた割合のようです。
 このデータからわるように、家庭で使われるエネルギーの半分が、給湯・暖房の熱として使う物です。

 じつは、以前3月の記事の中で紹介しましたように、発電所で電気を発電する際に、「熱」は無駄なエネルギーとして捨てられているのに、家庭では新たに必要なエネルギー「熱」としてつくられているのです。
 イニシャルコストを考えるとまだまだ高い燃料電池「エネファーム」、ガスタービンコージェネレーションシステム「エコウィル」。こうした商品をそれぞれに設置していくことで、家庭におけるエネルギー効率は飛躍的に改善することが可能になります。

 自然エネルギーばかりが注目されていますが、家庭で消費するエネルギーの実情を見て、効率的な発電方法を導入することも必要だと考えています。
 これを実現するためには、原子力発電所の電力価格を(今回の事故でわかったように)不当に安いままに据え置くのではなく、適正な価格に引き上げた上で、需要家である私たちが自分の暮らしに合う、エネルギーを選択出来る環境を整えて欲しいと感じています。


参考サイト
省エネルギー
資源エネルギー庁