震災以降、需給ギャップが生じて商品不足や値上がりに悩まされていた建材市場ですが、一段落したようですね。

 合板価格を見ますと、ベニヤやラワン合板の価格が、何とか入手出来た5月末に比べて新聞で見る相場の価格が10%下落しています。
 出荷価格は、まだ完全に下がっていませんが、商品に余裕が出てきていますので、9月末には一段の下落も考えられます。
 8月19日の日経新聞では、住宅需要の減少から国産丸太材の価格低下も紹介されています。
(7月上旬価格が前月比7%低下、9900円/立米)

 東北地方の仮設住宅で断熱材の利用増加が期待されるという記事(8月12日)に対しても、これまで断熱材の使用量を伸ばしていたエコポイント制度の終了で減少することが予想されるので、こちらの価格も落ち着いたままになるのではと考えられます。

 また、市場動向を見るのに最適な、プラスターボードの受注状況。忙しいときには、即日配達はもちろん、翌日配達も難しくなりますが、お盆明けの状況を見ると、午前中のオーダー分が当日配達出来ていますので、市場の過熱感もまだまだ、という様子です。

 こうした状況を考えると、震災の復興需要が見込まれる、来春までは比較的、落ち着いた建材市場が続くのではと考えられます。