長期使用住宅部材標準化推進協議会が、10月1日から住宅の設備機器に使う補修部品の仕様を共通化するとのことです。
 まずは8品目でスタートし、2013年度には30品目に拡大予定とのこと。実現すれば、内装ドアの戸車交換などで、商品を探す効率が格段に向上すると考えられます。
 製品の規格寸法を統一するわけではありませんので、それぞれのデザインセンスは残しつつ、部品の簡素化につながると期待されます。
 業界大手が全て参加するわけではありません(大手サッシメーカーは参加)が、これまでは
「引き戸の戸車が摩耗したので交換したい」
とか
「(倒産したメーカーの)丁番が壊れたので取り替えて欲しい」
という問い合わせに、部品探しに時間を取られていたことを考えると、とても利便性が増すことになると感じます。
 部品メーカー同士の競争の阻害にならないかを注目しながら、基本的に支持したい動きですね。

 戸車の故障と言えば、その原因の一つにVレールの中に、ほこりやくずが溜まったままになっていることがあります。特に片引き戸は注意して頂き、日々の掃除を行って頂くことと、定期的なメンテナンスが長持ちさせる重要なポイントになると感じています。