皆さんは新聞を読まれていますか? 私は「佐賀新聞」と「日本経済新聞」を読んでいます。この新聞の読み方ですが、まず1面を読んで、その後は最終面から後戻りする形で2面まで読むという、ちょっと変わった読み方をしています。

 さて、昨日10月6日の日経新聞に気になる記事が掲載されていました。「国産針葉樹合板 1年ぶり値下がり」という見出しです。
 これだけ見ると、震災の復興特需で値上がりした物が、供給が充実して値下がりしたのだろうと感じます。ところが、読んでみると別の所に原因があるのです。問屋からの話として
「建築現場では職人が不足しており、着工が滞っている。」
というのです。このため在庫を抱えた商社や一部の問屋が決算前に安値販売を増やした結果、卸価格が低下したとのことです。

 意外な気持ちで読み進めてみると
「ゼネコン 復興需要ももろ刃の剣」
との見出しが出ています。こちらも労働者不足の話題です。8月末の話題として「十分なヒト(労働者)が集まらない」という現場の声が、大手ゼネコンの間でも問題になっており、今後の利益率低下につながるとも記載されています。

 国土交通省の統計では建設技能労働者の過不足立が、震災月の3月はマイナス1%だったのが、4月以降に上昇しはじめ、6月にゼロ、7月に2.4%、8月には3.1%と急上昇しているようです。

 構造的なデフレ、失業率の上昇というマイナスの話題に流されて、見落としてしまいがちな変調にも、「今後住宅の取得を」とお考えの皆さんには注目していただきたいと感じます。
 同時に、施工を受注される業者の方も、下請け業者との関係を密に保つ必要があると改めて感じます。