佐賀市の「ほほえみ館」で、ニチハ(株)による「モエンサイディングの標準施工&不具合の事例」という研修会が開催されました。

 今や日本で造られる住宅の外壁のうち7割がこの窯業系サイディングと呼ばれる商品です。その4割を超えるシェアを誇るメーカーの研修会が、東京から講師を連れてきて、今日と明日、佐賀県内で開催されると言うことで期待して参加してきました。
 ところが、私の参加した午前の部は10名程度、午後はもっと少ないとか。住宅施策の拡充により、現場が忙しいのは分かりますが、こうした研修会に参加する業者が少ないと言うことは、佐賀の住宅事情に関して不安な一面を感じてしまいます。
 今回の研修会はそれほど、内容の濃いものでした。

 ちなみに、窯業系サイディングとは「主原料としてセメント質原料および繊維質原料を成型し、養生・硬化させたもの」を呼ぶそうです。こんなこともあらためて勉強になります。

 サイディングの施工標準には
1.住宅瑕疵担保履行法責任保険法人が定める施工基準
   (構造体力と防水について規定)
2.住宅会社・外装工事店が定める施工基準
3.窯業系サイディングメーカーが定める施工基準
4.[日本建築学会] JASS27 乾式外壁工事
5.[住宅金融支援機構] 木造軸組・枠組み工事仕様書
6.日本窯業外装材境界が定める施工基準
   (防耐火構造外壁の基準)
があるとのことでした。
 これらは、半製品のサイディングが「サイディングの性能を末永く維持」するための、「品質保証の必要条件」なのです。

 特に重要な項目は
1.使用範囲が、「高さ13m以下の建築物」に限られている
2.施工法が、「通気層の厚みが15mm以上の外壁通気工法」でありこと
3.防水方法は、「サイディング並びに防水紙と防水テープによる二次防水構造」であること
が、基本原則として定められています。
 詳しくは、施工資料に書かれていますが、今日の研修会では、その標準施工とそれを怠ったためにクレームになった事例が多数紹介されていました。

 佐賀県内の工務店さんには、明日、武雄市で開催される研修会に多数参加されることを希望すると共に、住宅CMサービスの工務店勉強会でも、あらためて取り上げたいと考えております。

佐賀で新築住宅の取得を目指す方を応援します