現在の日本で住宅の外壁の7割に使用されているサイディングですが、その量に比例するかのようにトラブル事例の多いのも現実です。こうしたトラブルを少しでも減少させるべく、メーカーも施工標準を研究して見直し、PRされています。

 サイディングのクレームの中で多いのが、サイディングのつなぎめ、「目地の処理」方法です。
 このクレームを防ぐポイントは次の5つ
1.三面接着・目地深さ不足によるシーリング目地のやせ
2.不良シーリング材の使用による凝縮破壊
3.シーリング材のふくれ、発泡
4.シーリング目地表層部の劣化
5.シーリング材の品質

1.サイディング同士のつなぎ目に使用する材料に「ハットジョイナー」と呼ぶ部材があります。1990年代までは、巾5mmの商品が広く利用されていました。これは、当時流行していたレンガ柄の商品が、広いサイディング目地が見た目に美しくないという理由からでした。
 しかし、雨漏りの原因を追及していく中で、巾5mmではシーリング材(コーキング)が切れてしまい、雨漏りを防ぐことが出来ない、ということで巾8mm以上の商品を使用するように指導がなされました。現在の標準施工は
「目地深さ6mm以上、巾10mm以上」
となっています。また、ハットジョイナーには3面接着を防ぐために「ボンドブレーカー付の目地ジョイナー」を使用するように定められています。

 2〜5と違いは、ほかの部材と異なりご自宅を建設中のお施主様でも確認出来るかと思います。現場に立ち寄る機会がありましたら、ちょっと気にしてみてはいかがでしょうか。ちなみに、サイディングは通常でも2mm程度の縮みが生じます。3面接着した場合には、シーリングにひびが入ってしまうことがありますので注意したいですね。
 2〜5のトラブルを防ぐためには、素人のチェックでは難しいかと思います。私たちコンシェルジェを含めて、専門家によるチェックも検討する必要があるかと感じます。