瑞巌寺 3月27日、この日は今回の目的地、東松島市野蒜地区を訪問します。ただ、その前に20年前の忘れ物、国宝瑞巌寺に寄りたいと思っていました。当時学生だった私には入場料の500円が払えなかったのです。
 朝、旅館の女将さんと地震のことや町のこともいろいろお話を聞かせていただきました。
「今回の地震は私たちもなめていた。戦争も経験したが、こんなに怖い経験は人生ではじめてだった。」
ということでした。旅館はトイレなどの設備は新しいものに変えられていましたが、個室のガス暖房は使えないままで、エアコンのみで暖を取る形になっていました。
 また、建具や床がひずんでおり、完全に修復するのは難しいのではないかと感じました。

瑞巌寺本堂 さて、瑞巌寺ですがただいま本堂が築400年目にして初めての修復工事が行われています。檀家の皆さん曰く、「今回の地震の時にたまたま、工事を行っていて屋根に瓦が乗っていなかったことが、本堂の倒壊を防いだだろう。」
皆さん、口を揃えたようにおっしゃってました。確かに屋根の重みは震災の時に最も建物に影響を与えます。でも、日本の伝統建築にもっと自信を持って良いのではないか、とも感じました。

高城町の町並み1 瑞巌寺から圓光院、五大堂を経てJR高城町駅へ向かいます。ここからJRでいけるところまで・・・、とおもったらこの先バス代行運転区間でした。
 松島町の役場もここにあります。津波の被害よりも地震による外部の損壊が大きいように感じます。

高城町の町並み2 こんな古くて感じの良い建物。玄関ドアと床束が差し替えられていますが、その他は見た目にきれいです。やはり、日本の建築技術はすばらしいと感じます。



高城町の町並み3 こんな外壁が崩れ落ちたのか貼り替え中なのか分かりませんが、体力面材でもあるラスカットがむき出しになっているお家もありました。