10月27日土曜日、久留米大学御井学舎学生会館で開催された、同大学経済学部経済学科創設10周年記念シンポジウム

これからの都市デザイン

コンパクトシティの実現を目指して

に参加してきました。

特に興味を持っていたのはパネルディスカッションで、今回足を運んだのもドイツ在住の環境ジャーナリスト・村上敦さんがパネラーで出席されるからでした。

村上さんの意見の中で興味深かったのが、
「公共交通は渋滞のあるところで機能する」
「2025年、団塊世代は自動車の運転が出来なくなる」
という統計から推測するお話と共に、

ドイツでは都市計画にかかる費用はすべて地権者が負担する

という事実の紹介でした。この制度があるために、土地の開発は開発によって価値が上がる場所しか開発しないようになるというのです。
 この考えには共感できました。たしか民事裁判でも「敗者が全ての裁判費用を負担すると勝てる見込みのある裁判しか行わなくなる」ということを聞いたことがあります。その是非は分かりませんが、今の日本で業者の都合、地権者の都合で進められる開発を防ぎ、美しい自然と調和する日本のまちづくりを進めるには、とても参考にすべき考え方だと感じました。

 この村上さんのお話以上に驚いたのが、関西大学経済学部教授・宇都宮浄人さんの

公共交通は都市の水平エレベーター

だというご意見です。
「デパートや駅のエレベーターで有料の所がありますか?
 エレベーターで利益を出していますか?」
との問いかけは予想していませんでした。これと同様に、
「都市の公共交通である市電やバスは水平方向のエレベーターであると考え、その運行にかかる部分が赤字を出すことは問題にすべきでなく、その経路上で経済を活性化させトータルで生み出す経済効果を考えなければいけない。」
と提唱されていました。納得です。

先日、江利部落でも開催された小城市長と語る会。その中で、市役所のそばに駅をつくるということに関して質問が出されていましたが、容易ではないという回答でした。そのことをふまえつつ、これらの意見を参考に、小城市の公共交通がどうあるべきか
・渋滞のある場所は
・2025年の交通事情は
・水平のエレベーターとして整備するところは
という観点から、考えてみたいと思います。


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