荻大陸氏の著書に「国産材はなぜ売れなくなったのか」というものがあります。

日本の林業を考える上で、とても大切なことを記述されている本なのですが、視点を少し変えて読んでみると、私たちの生き方そのものを考えさせられる話題が出てきます。

その一つが間伐です。

今でこそ当然のように考えられている間伐。その方法は将来見込みのある成長の良い物を残し、その周囲にある物を間引くという考えです。この本を読むまでは、何の疑いもなく信じていました。

しかし、もともと日本の林業には一部の例外を除き、間伐をしないのが一般的だったというのです。それが、小径丸太(末口14cm以下)が高値で取引される昭和30年代、森の将来を考える必要なく切ることが出来た時代に誤ったやり方が浸透したようなのです。

本来、間伐は主伐に至るまでの貴重な収入機会で有り、将来の森林の状況を見据えて行うきわめて高度な林業技術だったようです。

残念ながら、小径丸太の価格が下落して以降も、この時代の基準で間伐を続けられているために、伐り捨てが多く生じるようになったとのことです。

林業における間伐本来の考えに立てば残しておくと成長し、いずれ収益が期待できる劣勢木(細い木)は将来に期待し、まずは優勢木(成長の早い木)を切って収益を確保し劣勢木の成長を待つという営みが大切なのでしょう。

産業構造を変えてしまった現代日本の林業が、この考え方とどうつきあっていくのかを考えることも重要ですが、現代日本の人間環境の中に、悪しき間引きの精神が受け継がれてるのではないかと危惧するところです。

人間社会も森林の再生も原理は同じです。

差別をすると地球に喜んでもらえないでしょう。結果としてその産業界もじり貧になります。木の間引きは、等間隔に行うことが重要だそうです。

同様に、現代日本の人間関係でも、立場や能力に劣る人を排除することではなく、強い人・新しい技術をマスターした人こそ、場所を空けて(海外へ飛び出し)新しい人たちが成長する場を(日本に)与える必要があるのではないでしょうか。

(そして、海外から日本を支えていく必要があるのではと感じます。)

林業と人間関係、とても似ている関係だと感じます。



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