先日、武雄市の旅館東陽館で将棋の名人戦が開催されていました。

小学生の頃にはよく、将棋を指したものですが受験勉強が始まる中学後半からは全くやらなくなって、全く勝負にならなくなっています。

さて、そんな将棋ですが西洋のチェスと対比することで、それぞれの文化、宗教観を見ることが出来るのではないかと感じます。

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日本の将棋は「王将」をとられると負けですが、途中で相手に奪われたコマは相手の戦力として再生されます。
死んで無くなることはありません。
魂の輪廻転生が信じられる東洋思想の表れではないでしょうか。

王様がとられるまで、他のコマは奪われるたびに何度も双方のものとして生き返ります。

七生報国の言葉にもあるように、国が滅びなければ何度でも生まれ変わって王(主君)のために尽くす思想が現れているようです。


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一方のチェスでは、奪われたコマは再び舞台に登ることはありません。

死んだら終わり、という思想の表れのように感じます。

それぞれの思想に死生観がありますが、東洋思想を持つ日本人が「死んだら終わり」と考えることに、疑問を抱いてもいい時期ではないかと感じています。