鳥栖市に建設された重粒子線ガン施設への寄付金が九州電力から入金されずに問題になっています。原子力発電所が再稼働できないばかりでなく、電力会社と行政のあり方が見直しを迫られている以上、この寄付金が入金されることはないと考えて新たな対応策を考える必要があると感じています。

2013年5月に完成した施設はサガハイマットの名称で翌月から診療を開始し、その診療に対するニーズも高く想定した利用率を大きく上回って推移しているようです。しかし、計画した寄附が集まらなかったということで県の予算を継続してつぎ込むべきではありません。

対策のひとつとして、施設の運営を「株式会社」にして、一般から広く株主を募集することを考えます。

医療の株式会社参入には抵抗も大きいと思います。しかし、先端医療だからこそ、ほかの施設とは競合しないメリットがあります。施設を運営していくためには、その効果をアピールして海外からの医療ツーリズムによる佐賀への集客を働きかけることも、現在の運営方法より株式会社の方が期待できるのではないでしょうか。

借入金のまま、いつまでも金利負担をすることよりも、社会情勢を考えて、県民と利用者になるべく負担がかからない方法で結論を出すことが必要ではないのでしょうか。