024 平成27年4月4日、學問を進める仲間達30人と伊勢神宮をお参りに行くことができました。平成19年の8月からはじめた私のお伊勢参りも、気づいたら今回が10回目です。当初は反省からスタートしたお参りですが、だんだんと探究心が湧いて、現地でガイドをお願いしたり、昨年は竹田恒泰先生と研究会の皆さん約200名でお参りする機会にも恵まれました。

037 前日の二見浦では小雨がふり、この日も天気予報はあまり良くない報道でした。しかし、みんなの思いが繋がったのか、飛行機雲がVサインをつくる青空に恵まれました。今回は義塾の先生とお参り、どんな気づきがあるのか楽しみにしておりました。


050 先生と他の方の違いは「1人でお参りに行ってもダメだよ、信仰の力が違うから」とおっしゃることです。また、他の案内される皆さんが伊勢を特別な場所として、説明なされることに対し、先生は日本人として信仰の対象とすべき所の一つとしてお話しいただくことです。
「神国と言いますが、人国とは言いません。神国では生活に密着した信仰心を身につけましょう。
 神国とは始めに神がありきです。後に神性を持った国民がいて、その国民を幸せにする政治を政といいます。神の叡智を「神話」と呼び、先祖の英知を「伝統」と呼びます。
 神なき国家に主権在民はありえません。己を空しくして天意、神意を自らの心として生きる信仰心の中に真の繁栄があります。」
と解説していただきました。そして、神国は日本だけではなく、(アメリカ合衆国以外の)歴史上繁栄をした全ての国が神国であり、神話があることを学ぶことが出来ました。

066 ただ気になるのは、塾生の中にもツアーで神宮の樹木に触れる方がいることです。一般の見物客にも多く見られ、中には樹に抱きつく人もいます。
 しかし、伊勢の案内人・濱口久孝さんは、こうおっしゃいました。
「神宮は神社一体が神域で、樹に触らなくてもパワーが溢れています」
「樹の下の方を竹のようなもので囲んだいる理由が分かりますか?」
「あれは、観光客の人たちが樹を触ることで、木が傷むので保護するために巻いているのです」
と。傷つけるつもりなどないことは分かっています。しかし今、日本を壊そうとする人たちがいます。
 京都奈良で国宝に油のようなものをかけられていることが報道されていました。學問を学び信仰心を持った私たちの行為を何も知らない人たちがまねると、その勢いは大変なものになります。昨年の神宮参拝者は1000万人を超えていますから、100人に1人が触ると一本の樹が、身も知らずの人から10万回も触られることになります。神宮のご神木を守るためにも改めて啓発していかなければならないと感じました。