001 直播きを本格採用して3度目のシーズンを迎えます。初年度は「ウンカの大発生」によって壊滅的な被害を受けました。これは直播きが影響したわけではありません。
 2年目の去年は、佐賀県全体で8月の日照不足が問題になりました。この時は奇跡的に晴れた日に防除を行うことができ、イモチ病などの被害を最小限に食い止めることが出来ました。しかし、こちらも直播きが影響したわけではありません。

003 直播きを採用したことで、稲の本質を学ぶきっかけになりました。ウンカの大発生の影響、これは適期に防除できなかったことが要因にあげられます。しかし、いろんな意見に耳を傾けるうちに、被害が拡大する直前に行った「硫安」という肥料を散布したことが問題であることを学びました。
 化学肥料が植物に与える影響、それまでほとんど考えてこなかったことです。農薬を減らせば、より良い作物を作ることが出来ると考え取り組んでいました。肥料の問題は根っこが深くビックリしました。

012 先の佐賀県知事選挙は、その問題を「直感的に気づき」選挙公約の一つに掲げて活動しました。しかし、そのストーリーは他の方の経験をもとにした理論です。説得力がありませんでした。
 これから4年間の取組は、直感的な気づきを「実践で検証すること」にあります。

 本来は除草剤を含めて農薬は使いたくないのですが、肥料の特性を学ぶために、今年は今まで通り、サンバードという除草剤は使用しました。これによって、微生物の活動が死滅するなら、来年は使わない方法を取ります。直播きによる稲の特性を発揮するメリットを考えての取組です。

 5ヶ月後の成果に注目して下さい。