台風12号は佐賀県内にほとんど被害を及ぼすことなく、県内を通り過ぎてしまいました。

 先日の台風10号が岩手県や北海道に大きな被害をもたらしたので、リーダーは慎重な判断を選びたくなる心理は分かります。しかし、天気予報の気圧配置や雲の写真、アメダスデータからも分かるように、今回の台風が佐賀県内に大きな被害をもたらす可能性は、極めて低いことが3日土曜日の時点で見えてきました。
 にもかかわらず、本日、多くの学校が休校になるのは、重大な課題であると感じます。一斉休校にするには、明らかに判断が速すぎると感じます。
 通信手段のない、回覧板を回す時代ではありません。メールで一斉配信できる時代です。電話連絡も可能です。休校を判断するなら、日曜日であっても昨日の昼までに判断すれば良かったと感じています。

 リーダーが責任問題になることを恐れているのでしょうか?
 それとも、天気図が読めないのでしょうか?

 明日の天気を予測できないリーダーでは、その下で学ぶ子どもたちの才能を引き出すことは出来ません。

 組織の危機管理として、リーダーは最悪のことを頭に入れておくことは必要です。
しかし、そのことを末端まで下ろしていたのでは、人々は不安で疲弊してしまいます。経済活動の停滞につながります。
 予想される状況を、どこまでのメンバーで共有し、対応できる態勢をつくるかが組織の危機管理として、重要なテーマだと考えています。