似ている言葉ですが、立ち位置は反対になります。戊戌立夏号のビラで紹介した「右翼と左翼」、その記事から漏れてしまいましたが、平等と言う考えはマルクス共産主義の象徴であり、左翼思想にあたります。一方、日本人が伝統的に大切にしてきた考えが「公平」という考えです。
 違いが分かりにくいところですが、昨夜参加した福岡竹田研究会で、竹田恒泰先生は分かりやすい例えをなされていました。
 この会の会費は一般2000円(会員以外は3000円)ですが、学生は無料です。お金を払う経済力のある人に、学生の分も負担してもらう公平の考え方によると。
 飲み会の時に会費が、男性5000円、女性3000円、学生1000円という設定も公平の原則だと。これを平等の考えで話を進めれば
「女性や学生には、男性より沢山飲む人もいる。会費は同じでなければならない。」
となるのだけれど、負担できる人が負担する、という考えの下で決めるから、こうした会費設定が可能になるのだと。(もちろん、女性や学生の中に5000円払う人がいても問題ない)

 大切にしなければならないのは、結果の平等ではなく、機会の平等であると私は考えています。