毎年のように繰り返される梅雨の大雨・洪水。一方で、梅雨明け後には35℃を超える猛暑、ときには40℃を越える酷暑も。「学校の教室にクーラーを」「東京オリンピックの暑さ対策にサマータイムを」。従来の政治家発想では対処できない現実に向き合う必要があります。
 日本独自の伝統を守りたい私としては、本意ではありません。「4月桜の咲く季節に入学式」がなくなることです。しかし、大雨洪水警報で学校が休校となり、体育の授業で熱中症、暑さで勉強に集中できない現状を考えると、学校の年度末を6月に改め、新学期は地域や学校の目的に合わせて8月〜9月に変更することが必要だと感じています。
 現在「4月1日に満6歳の人が小学校に入学する」ことになっている制度は、7月1日付などに改める必要が出てきます。卒業式や修了式は? 会社の入社式は?
 さらには、今年100回目を迎えた夏の甲子園。卒業を迎える3年生はどうなるのか、という声も出てくるでしょう。しかし、生命にはかえられません。入学式が4月から9月に変わっても、それが直接の原因で命を失うことはありません。一方で、現状の4月入学にこだわっていては、暑さで倒れる生徒や通学途中で川に流される子供など、避けることができなくなると考えます。学校の授業も夏休み前の暑い中で集中力を欠いて行うよりも、3月4月の季候が良い時期に集中して行える方が、より効果が上がると思います。
 学校にクーラーを設置しても、地球の温度を下げることはできません。サマータイムを導入しても、日中の温度は変わりません。環境の変化を受け入れ、それに合わせた仕組みをつくることが求められていると感じます。