大型の台風10号が、九州の西海上を通過しました。

IMG_8300 予想ほど台風が発達しなかったお陰で、家屋はもちろん、稲や大豆への影響も軽微にとどまりそうです。

 台風の怖さを学んだのは平成3年の17号台風。当時、社会人1年生の私は、金曜日の夜に久留米市内で行われた、会社の先輩の送別会に参加、遅くまで飲んで、同期の3人と朝まで駐車場に止めた自動車の中で過ごしました。車が強い風に吹かれて、ずいぶん揺れたことを覚えています。
 朝になって帰宅していると国道34号線に横転する、数台のトラックや倒れている電柱を見て驚きました。自宅に帰ると、倉庫の屋根は飛ばされ(母が語るには、スレー屋根が飛ばされ、矢のように飛んでいき、庭の松の木に突き刺さったとのこと)、帰宅するやいなや親戚の方々に手伝いを受けながら、垂木を打並べ、ブルーシートをかぶせました。幸い断水しなかったものの、停電は3日ほど続いたと思います。
 2週間後にやってきた19号台風は夕方、工場の警戒中に通過しました。屋根のほうから何か落ちてきて、ヘルメットに当たったことを覚えています。この時は、自宅の被害もさることながら、職場の皆さんがお話しなさる被害報告が興味深く、
「近所の家の屋根に設置されていた、太陽熱温水器がうちの屋根に乗っていた」
というお話など、衝撃的なものがありました。

 こうした経験を生かして家づくりや被災対策を整えてきました。生きるために必要な水を確保するために、ペットボトルで一人2Lの水を2本供えておくことはもちろん、断水が長引いたときにはクリークの水を汲んで飲めるように、逆浸透膜式の浄水器も準備してきました。停電の経験から少しの時間でも電気が使えるように太陽光発電システムを台風にも強い屋根材一体型で設置しました。生きるために必要な水とエネルギー、そして倉庫には最低限の食料(お米と塩)が常備できています。

 台風が近づいたからと特別な備えはありません。ただ、あまりにもメディアで備えを報道されましたので、今回は直前に出来る備えとして水道の水を冷凍庫に凍らせて準備してみました。停電したときの暑さ対策、保冷剤になりますし、断水したときの飲料水にも使えると思いますので。

IMG_8312 化学肥料不使用のお米Shi-n和も、倒伏することなく順調に育っています。毎年ご購入いただいてる皆さんには、個別にご案内させていただきたいと考えております。