IMG_0772 2020年の社会を振り返ると武漢肺炎・コロナウイルスの騒動に明け暮れた一年だったと感じます。
 ただ、その真相に心を配れば、人間の内側に潜む「欲望」、自分だけは生き延びたい、助かりたいという思いが社会を混乱させ、差別意識を目覚めさせるようです。
 振り返って、前回の「七赤金星」の年に起こった東日本大震災。
コロナ疾病も震災・津波被害も貧富の差が生死を分けることはありません。世界人口の1%の人が持つ資産合計の方が、残り99%の人々が持つ資産合計より多い現代社会。しかし、ウイルスや震災による死の恐怖は、貧富の差にかかわらず平等に襲いかかるのでしょう? 自然災害やウイルス感染以外にも死と向き合う機会が多い庶民と一部富豪層の思いの違いが報道やネットの規制を強め、外出を制限するなど庶民から自由を奪いました。

 この年の瀬に「寅さん」が生きていたら、どんな思いをしたでしょう?

 2020年「庚子」の年。更新を意味する「庚」で人々が変えたのは、人と接する機会を避け、マスクを着用することでした。
 この判断が正しいのか否かは、2021年が教えてくれます。来年は「辛丑」。

 正しい念いと心持ちで、良いお年をお迎えください。