五行相生説に対して、五行相剋説というものがあります。
相生説が相性の良い関係を示したものであることに対し、相剋説は相性の悪い組み合わせであります。
陰陽5行10干12支表の対角線を結ぶ破線が相剋説の関係にあります。

ちなみに、「剋する」とは「やっつけること」であります。
木は土の栄養を奪うので土にとって木は相性の悪いものです。
土は水の流れを堰き止めます。また、清らかな水の流れを澱ませます。
水は火を消してしまいます。
火は金を融解させてしまいます。
そして金(斧)で木を切ってしまいます。
この天敵の関係が「五行相剋説」です。

 相剋説と相生説、このバランスによって、世の中も動いているのでは、と考えることが出来ます。
 先日からの話題に戻りますと、現代は「火」の力が弱くなってしまう環境にあるようです。住宅を考えるときに、「火」の存在を意識できる仕組みを作る必要性を感じます。
そうした中で、最近「暖炉のある家」のチラシを目にする機会が増えました。陰陽五行の仕組みを考えると、「オール電化の家」に、「暖炉」を積極的に取り入れることが出来れば「火」のエネルギーを取り戻せるのでは、と感じています。