200年住宅と言っても、構造体が長期にわたり使用できるのであって、水廻り設備や外壁材、屋根材、内装仕上げ材は定期的にメンテナンスや取り替えが必要になります。政府案でも間取りの変更が出来る家と言っているわけですから、内装仕上げ材もゴミになります。
 となると、純粋に木だけで造った住宅ならば、長寿命の住宅よりも、基礎のみそのまま利用して40年程度の周期で建て替えた方が「地球に優しい」ケースも生まれてくるのでは、と感じます。
 エネルギーの選択と同じで、高耐久の住宅を選択することも、個々人のライフスタイルを考えて選択すべきではないでしょうか。
 200年住宅と言われながら、窯業系外装板のつなぎ目やサッシ廻りに使用される、「コーキング」のメーカー保証期間はたったの2年です。あまり、大きく叫ぶと「私の仕事(建材の販売)」が無くなりますが、この矛盾に接しているのが戸建て住宅の現実では、と感じています。