牛や豚など食肉を解体する仕事に就く人が、差別的な目で見られるというお話しが出てきました。私は、牛肉も豚肉もいただきますが、自ら解体して調理することはできません。ですから、動物を解体し食肉として加工して下さる人たちを尊敬します。
食べ物をいただくことは「命の交換」です。たった一度の食事でも、目に見えない数えきれないほどの人々の手がかかっています。一時期、学校給食を食べる際に子供に
「いただきます、を言わせないで」
という親がいることが話題になりました。お金を払っているからいわなくて良いのだとか・・・。
振り返ると、カネが全て物がすべての刹那主義に傾斜した戦後日本教育のひずみだと感じることができます。この数年で、見えないところに気を配ることができる、それが日本人であることを学びました。
縁起とは良い悪いをいうものではありません。
私たちが今の社会に生まれるために、どれだけの先祖が存在しているか。(時間縁起)
私たちが今の社会で生きる為に、どれだけの人々が動いてくれているのか。(空観縁起)
法友の浅野泰泉さんの誘いを受けて、ドキュメンタリー映画カレーライスを一から作るを観てきました。
カレーを作るといっても、食材を買ってきて調理するだけではありません。
武蔵野美術大学の学生が2015年4月から準備し、翌年1月に食べるまで約9ヶ月間の食材づくりに奮闘する様子が描かれています。関野吉晴先生のゼミに集まった学生約100人が、野菜を作る人、スパイスを作る人、お米を作る人、お肉を準備する人、・・・・そして、海水からお塩を作るまで手分けして。毎日餌をやり育てた烏骨鶏を食べるか否かの議論、そしてお塩と食器以外はすべて生き物であることを学ぶ学生たち。シンプルな内容ですが、生きるということを改めて考えることができる映画です。
初めは、カレーをイメージしても畑で作る野菜がどうなるかイメージできない学生たち。振り返ると、私も20歳で就職したタイヤメーカーで工場見学をした際に、タイヤはイメージできるが、製造工程を一番最初から見学させられても(ゴムを練るところからスタートして、切って、貼って、熱して、検査する)何も分からなかったことを思い出します。
きっと、子どもたちに教える為には、カレーの中の目に見える材料、
ジャガイモはどこでできているのだろうね?
ニンジンはどうやってできているのだろうね?
タマネギは?
そんなところからスタートして、最終的にスパイスやお肉にたどり着けばと感じました。
映画を鑑賞した後、浅野さんから畑を見せていただきました。
「お天気が良ければほうれん草をみんなで植える予定でした。」
ということでした。これからの活動が楽しみであることを伝えると共に、市民参加の活動なら、ここで秋に「バーベキューをやろう」。その時使う肉以外の食材を、ここの畑で育てて食べよう。そんなテーマで取り組むと、みんなの関心もまた深まるのではないかとお話しして、会場を後にしました。
食べ物をいただくことは「命の交換」です。たった一度の食事でも、目に見えない数えきれないほどの人々の手がかかっています。一時期、学校給食を食べる際に子供に
「いただきます、を言わせないで」
という親がいることが話題になりました。お金を払っているからいわなくて良いのだとか・・・。
振り返ると、カネが全て物がすべての刹那主義に傾斜した戦後日本教育のひずみだと感じることができます。この数年で、見えないところに気を配ることができる、それが日本人であることを学びました。
縁起とは良い悪いをいうものではありません。
私たちが今の社会に生まれるために、どれだけの先祖が存在しているか。(時間縁起)
私たちが今の社会で生きる為に、どれだけの人々が動いてくれているのか。(空観縁起)
法友の浅野泰泉さんの誘いを受けて、ドキュメンタリー映画カレーライスを一から作るを観てきました。
カレーを作るといっても、食材を買ってきて調理するだけではありません。
武蔵野美術大学の学生が2015年4月から準備し、翌年1月に食べるまで約9ヶ月間の食材づくりに奮闘する様子が描かれています。関野吉晴先生のゼミに集まった学生約100人が、野菜を作る人、スパイスを作る人、お米を作る人、お肉を準備する人、・・・・そして、海水からお塩を作るまで手分けして。毎日餌をやり育てた烏骨鶏を食べるか否かの議論、そしてお塩と食器以外はすべて生き物であることを学ぶ学生たち。シンプルな内容ですが、生きるということを改めて考えることができる映画です。
初めは、カレーをイメージしても畑で作る野菜がどうなるかイメージできない学生たち。振り返ると、私も20歳で就職したタイヤメーカーで工場見学をした際に、タイヤはイメージできるが、製造工程を一番最初から見学させられても(ゴムを練るところからスタートして、切って、貼って、熱して、検査する)何も分からなかったことを思い出します。
きっと、子どもたちに教える為には、カレーの中の目に見える材料、
ジャガイモはどこでできているのだろうね?
ニンジンはどうやってできているのだろうね?
タマネギは?
そんなところからスタートして、最終的にスパイスやお肉にたどり着けばと感じました。
映画を鑑賞した後、浅野さんから畑を見せていただきました。
「お天気が良ければほうれん草をみんなで植える予定でした。」
ということでした。これからの活動が楽しみであることを伝えると共に、市民参加の活動なら、ここで秋に「バーベキューをやろう」。その時使う肉以外の食材を、ここの畑で育てて食べよう。そんなテーマで取り組むと、みんなの関心もまた深まるのではないかとお話しして、会場を後にしました。