人間が自然から「人」としての「道」を伺いたいのであれば、五感と第六感を研ぎ澄ませておくことが必要です。教えてもらえる人と、もらえない人がいるのではなく、繊細な自然の声を聞く気があるか無いのかに違いがあるのです。
 ビジネスで使用している知識や携帯電話に気を散らしていると「気のせい」と呼ばれるその密やかで、深慮な教えを聞き漏らしてしまいます。
 この地上に、大自然が目の前で見せてくれている、様々な生態と光景に優る教科書はありません。自然も人為も同じ、偶然はありません。全ては必然です。

IMG_8267 令和4年5月31日8時半。私は台所とリビングの掃除機かけを残して、小城市が開催している健康診断へ出かけました。
「健康診断は、長く待たせられるよ。」
 母の言葉に、
本を持って行くから待たされても大丈夫。
と答えていながら、出かけるときには本を持って行くことを忘れていました。

 順番待ちで待機しているときに、会場の「ゆめりあ」では、停電が頻発していました。電気を必要とする機械を用いる検診は、一時、中断します。

「一度、本を取りに帰ろうかな」
「電話して、家から届けてもらおうかな」
そして、停電による中断が無ければ・・・。

検診を終えて帰宅しようとした私に父からの電話が!!!
「お母さんが倒れた。救急車を呼んでいるけど・・・」
急ぎ、自転車で帰ったものの、身体は青白く、脈がありませんでした。

AEDもない、できることは心臓マッサージ(人工呼吸)。

まもなく到着した救急隊の方々に、後を引き継ぎました。
AEDによる電気ショックで、心臓の波形こそ戻ったものの、血流の止まった時間が長く
令和4年5月31日17:01
母・飯盛久子は永眠しました。

どこか一つの行動が違っていたら、違う結果になったかもしれません。
しかし、そうならないのが運命であり、奇跡なのです。

これまで、母と出会い、素敵な人生を歩ませていただいた皆様との出会い、奇跡に感謝を申し上げます。(親族代表の挨拶

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